サザンオールスターズの中心で数々の名曲を生み出してきた桑田佳祐。
エレキギターではテレキャスターを手にする姿が印象的ですが、ライブやテレビ出演、ミュージックビデオなどでは、MartinやGuild、Gibson、K.Yairiなど、さまざまなアコースティックギターを使用してきました。
本記事では、ギターを弾くサザンファンである筆者が、これまでのインタビューやライブ映像などをもとに、桑田佳祐が使用してきた代表的なアコースティックギターを整理します。
桑田佳祐が使用しているアコースティックギターまとめ
MARTIN HD-28V
近年、桑田佳祐がライブやメディア出演などでたびたび使用しているのが、アメリカの老舗ブランドMartinの「HD-28V」です。
雑誌『Pen』2017年 No.435「1冊丸ごと、桑田佳祐。」では、サザンオールスターズが活動休止を発表した2008年の「真夏の大感謝祭」から使用しているギターとして紹介されています。
HD-28VはMartinを代表するD-28のヴィンテージスタイルを意識したモデル。現在は生産終了していますが、桑田佳祐 LIVE TOUR 2022「お互い元気に頑張りましょう!!」をはじめ、近年のライブや映像作品でもたびたびその姿を確認できます。
Martin公式によると、スプルーストップ、East Indian Rosewoodのバック&サイド、Modified Vネックなどを採用したモデルです。
個人的にも、ナチュラルなボディとべっ甲柄のピックガードという王道のルックスを含め、現在の桑田佳祐のアコースティックサウンドを支える重要な一本だと感じます。
HD-28Vの仕様や使用映像については、以下の記事でさらに詳しく紹介しています。
Guild D-55
Guildを代表する高級アコースティックギター「D-55」。
桑田佳祐は2008年以降、「ひとり紅白歌合戦」や「桑田佳祐の音楽寅さん」、さらに2013年に発表されたサザンオールスターズ「栄光の男」のミュージックビデオなど、さまざまな場面で使用しています。
Martin HD-28Vと同じく大型のボディを持つアコースティックギターですが、Guildらしい華やかな装飾も特徴。豊かな音色と印象的なルックスが相まって、ステージ上でも存在感のある一本です。
1968年に特注の最高級モデルとして登場したD-55は好評を博し、1974年にはGuildの正規生産ラインに加えられました。1960年代後半にトミー・スモザースが「スモザース・ブラザーズ・ショー」で演奏したことで有名なD-55は、数十年にわたって人気と寿命を高めていきます。
引用:D-55 ナチュラル|Guild Guitars
桑田佳祐がMartinだけでなく、楽曲や時期によってさまざまなブランドのアコースティックギターを使い分けていることが分かります。
Gibson DOVE ARTIST
Gibsonの「DOVE ARTIST」も、桑田佳祐が長年使用しているアコースティックギターのひとつです。
2000年代初頭から愛用しており、2014年のサザンオールスターズ「東京VICTORY」のミュージックビデオをはじめ、2016年の年越しライブ「ヨシ子さんへの手紙 ~悪戯な年の瀬~」や、2017年のビルボードライブ東京公演などでも登場しました。
Gibsonらしい力強いルックスを持ちながら、ナチュラルカラーのボディと赤みを帯びたサイドの組み合わせも印象的。
Martin HD-28Vとはまた違った存在感があり、個人的にも非常に好きな一本です。
Gibson SJ-200
大型ボディと華やかなルックスで知られるGibson「SJ-200」。
1930年代から続くGibsonを代表するアコースティックギターで、「The King of the Flat-Tops」とも呼ばれてきたモデルです。ピックガードに施された花柄など、ひと目でそれと分かる華やかなデザインも特徴。
「The King of the Flat-Tops」と呼ばれ愛されているSJ-200。ピックガードは、4本の花が咲く美しいフラワー・パターン。彫刻の技法で仕上げられている。
引用:AcousticGuitarBook Presents Tradition & Innovation of Gibson Acoustic Guitars
サザンオールスターズが1996年にリリースしたアルバム『Young Love』のジャケットでも、桑田佳祐がSJ-200を抱える姿を見ることができます。
ステージで頻繁に登場する近年のMartinとは少し違い、90年代のサザンを連想させる一本でもあります。
K.Yairi BL-150RSB
桑田佳祐が2000年〜2002年頃のライブやメディア出演などで使用していたのが、K.Yairiの「BL-150RSB」です。
近年は使用する機会をあまり確認できませんが、桑田仕様を意識した「BL-95K CTM」が過去に製作・販売されていました。
イケベ楽器の商品説明では、桑田佳祐がK.Yairiを使用するようになったのは1990年頃からで、「BL-95K CTM」については、2000〜2002年頃に使用していたモデルをもとに同様のデザインで仕上げたモデルと紹介されています。
▶︎参照:Ikebe MUSIC BL-95K CTM Kヤイリ
海外ブランドのギターを数多く愛用してきた桑田佳祐ですが、国産ブランドのギターもたびたび使用しており、ブランドや産地にとらわれず、実に幅広いギターを手にしてきたことが分かります。
まとめ:時代ごとに桑田佳祐の音を支えるアコギたち
桑田佳祐が使用してきたアコースティックギターを振り返ると、Martin、Guild、Gibson、K.Yairiなど、時代によってさまざまなブランドやモデルを使い分けてきたことが分かります。
なかでも近年は「Martin HD-28V」の登場機会が多く、現在の桑田佳祐を象徴するアコースティックギターのひとつと言えそうです。
一方で、『Young Love』期のGibson SJ-200や『ROCK AND ROLL HERO』期のK.Yairiなど、ギターを辿ることで、その時代のサザンや桑田佳祐の活動まで思い出せるのも面白いところ。
今後も新たなギターが登場した際には、本記事を随時更新していきます。
📌 出典・参考データ
- Pen No.435「1冊まるごと、桑田佳祐。」(2017年)|桑田佳祐の使用楽器に関する特集
- Martin Guitar Official|HD-28V
- Guild Guitars Official|D-55
- Gibson Official|Doveシリーズ
- Gibson Official|SJ-200シリーズ
- イケベ楽器|K.Yairi関連商品・モデル情報
- サザンオールスターズ/桑田佳祐 Official YouTube|ライブ・ミュージックビデオ各種
※使用時期や使用楽曲については、公式ライブ映像・ミュージックビデオ等で筆者が確認できた範囲を中心に掲載しています。仕様については各メーカーの公式情報を参照しています。
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