桑田佳祐の愛用ギター「Martin HD-28V」とは?|特徴・使用映像・D-28との違い

ギター・機材

桑田佳祐が近年、ライブやメディア出演などでたびたび手にしているアコースティックギター「Martin HD-28V」。

ナチュラルなボディにべっ甲柄のピックガードという王道のルックスも印象的で、現在の桑田佳祐を代表するギターのひとつです。

本記事では、Martin HD-28Vがどのようなギターなのか、桑田佳祐がいつ頃から使用しているのか、さらに実際に使用している姿を確認できるライブ・MV映像までまとめて紹介します。

MARTIN HD-28Vとは?

「HD-28V」は、アメリカの老舗アコースティックギターブランドMartinが製造していたドレッドノートタイプのギターです。

Martin公式では現在「Retired」となっており、生産終了モデルとして掲載されています。トップにはスプルース、バック&サイドにはEast Indian Rosewoodを使用。Modified Vシェイプのネック、25.4インチのスケール、スキャロップド・ブレーシングなどを採用しています。

ヴィンテージMartinを意識したルックスや仕様が随所に取り入れられているのもHD-28Vの特徴です。

派手な装飾があるギターではありませんが、シンプルだからこそ飽きのこない佇まいで、桑田佳祐がステージで抱えている姿にも非常によく似合います。


桑田佳祐はいつ頃からHD-28Vを使用している?

雑誌『Pen』2017年 No.435「1冊丸ごと、桑田佳祐。」では、桑田佳祐がHD-28Vを2008年のサザンオールスターズ「真夏の大感謝祭」から使用しているギターとして紹介されています。この資料をもとに使用時期を整理しています。

そこから十数年以上にわたり、ライブや映像作品などで繰り返し登場。

一時的に使用したギターというより、長年にわたり桑田佳祐のアコースティックサウンドを支えてきた一本と考えると、その存在感の大きさがよく分かります。


Martin HD-28VとD-28の違いは?

「HD-28V」という名前から、Martinの定番モデル「D-28」と何が違うのか気になる方もいると思います。

大きなくくりではどちらもMartinのドレッドノートですが、HD-28Vはよりヴィンテージ志向の仕様を取り入れたモデルです。

桑田佳祐が使用しているHD-28VはModified Vネック、1 11/16インチのナット幅、ヘリンボーン装飾などを採用。一方、現在販売されているD-28は、2025年に刷新されたStandard Series仕様となっており、Golden Era Modified Low Ovalネックや1 3/4インチのナット幅など、現行仕様にアップデートされています。

そのため、現在販売されているD-28を購入すれば桑田佳祐とまったく同じ仕様になる、というわけではありません。

HD-28Vそのものにこだわる場合は、中古市場が主な選択肢になります。


桑田佳祐「MARTIN HD-28V」使用映像まとめ

明日へのマーチ

2011年リリースの「明日へのマーチ」MV内のライブ映像に登場しています。この映像は『桑田佳祐のやさしい夜遊び 33回目のデビュー記念日に、勝手にひとりで生歌スペシャル』で撮影されたもので、桑田佳祐は「MARTIN HD-28V」を使用。美しいボディの質感が際立ち、指で押さえるコードの動きまでしっかりと確認できる映像となっています。

Let’s try again ~kuwata keisuke ver.〜

2011年に「明日へのマーチ」「ハダカ DE 音頭 〜祭りだ!! Naked〜」と共にトリプルA面シングルとしてリリースされた本楽曲。MVでは冒頭にもわずかに登場しますが、桑田佳祐が「MARTIN HD-28V」を使用するパフォーマンスは「3:04頃」から確認できます。元気をもらえるような明るいポップナンバーに、マーチンならではの澄んだ音色が心地よく響いています。

BAN BAN BAN(Live at TOKYO DOME, 2022)

桑田佳祐 LIVE TOUR 2022「お互い元気に頑張りましょう!!」でも本機を使用。「BAN BAN BAN」のライブ映像では、斎藤誠のギターに続いて、桑田佳祐が奏でるマーチンの美しい音色をはっきりと聴き取ることができます。

時代遅れのRock’nRoll Band

2022年リリースの「時代遅れのRock’n’Roll Band」MVでも、このギターが登場します。MVでは5人のメンバー全員がギターを手にしており、ギターを象徴的に用いた演出が印象的。その中で桑田佳祐はマーチンのギターを手にしており、存在感を放っています。


番外編:原由子もMartinを使用

ヤバいね愛てえ奴は(Live at 鎌倉芸術館, 2023)

原由子も自身のソロライブでMartinのアコースティックギターを使用しています。

同じHD-28Vであるかまでは確認できていないため断定はできませんが、夫婦それぞれがMartinを手にする姿を見比べてみるのも興味深いところです。


Martin HD-28Vは現在購入できる?

Martin公式ではHD-28Vはすでに「Retired」とされているため、基本的には生産終了モデルです。

そのため、桑田佳祐と同じHD-28Vを探す場合は、中古楽器店や中古市場を中心に探すことになります。

一方、MartinのD-28自体は現在も現行モデルとして販売されています。ただし前述した通り、現在のD-28とHD-28Vではネックなど細かな仕様が異なります。

「完全に桑田さんと同じモデルが欲しい」のか、「桑田さんが愛用するMartin Dreadnought系のサウンドやルックスを楽しみたい」のかによって、選び方も変わってきそうです。


ギターを弾く筆者から見たHD-28Vの魅力

桑田佳祐の使用ギターを追っていると、派手なカラーリングのエレキギターも数多く登場します。

その一方で、HD-28Vは非常にオーソドックスなルックス。

だからこそ、ステージ衣装や楽曲を選ばず、弾き語りからバンド編成まで自然に馴染んでいるように感じます。

筆者自身もギターを弾きますが、桑田さんの使用楽器を調べていると、「特別なシグネチャーモデル」だけではなく、こうした長い歴史を持つ王道モデルを長年使い続けている点にも惹かれます。


まとめ:長年、桑田佳祐を支えてきたMartin HD-28V

HD-28Vは、2008年頃から現在に至るまで、桑田佳祐のさまざまなライブや映像で登場してきたアコースティックギターです。

現在は生産終了しているため入手しやすいモデルではありませんが、それも含めてファンやギター好きにとって気になる一本。

「明日へのマーチ」「BAN BAN BAN」「時代遅れのRock’n’Roll Band」などの映像を改めて見ながら、桑田佳祐の演奏とともにMartinにも注目してみてはいかがでしょうか。


📌 出典・参考データ

  • Martin Guitar Official|HD-28V(Retired Model)
  • Pen No.435「1冊まるごと、桑田佳祐。」(2017年)|桑田佳祐の使用楽器に関する特集
  • サザンオールスターズ/桑田佳祐 Official YouTube|ライブ・ミュージックビデオ各種
  • サザンオールスターズ Official Site|ライブ・映像作品情報

※HD-28Vの仕様についてはMartin公式情報を参照。桑田佳祐による使用については、公式ライブ映像・ミュージックビデオ等で筆者が確認できたものを中心に掲載しています。


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