【芸人×サザン】ヤーレンズに宿る“サザン魂”を紐解く|コンビ名の由来から単独ライブのオマージュまで

トリビア

2023年のM-1グランプリで堂々の準優勝を果たし、今もっとも注目を集めているお笑いコンビ「ヤーレンズ」。彼らの独特なテンポ感と“脱力系”の掛け合いはもちろん魅力ですが、実はもうひとつ、ファンの間で話題になっているポイントがあります。

それは——二人の深すぎる「サザンオールスターズ愛」です。

この記事では、ヤーレンズのサザン好きがいかにコンビの核になっているかを、コンビ名や結成秘話、さらには単独ライブのビジュアルオマージュに至るまで、じっくりご紹介していきます。サザンファンにも、お笑いファンにも、ぜひ読んでほしい“音楽と笑いのクロスオーバー”ストーリーです!

コンビ名「ヤーレンズ」は“あの楽曲”から

まず、ヤーレンズという名前。何となくリズミカルで耳に残る響きですが、実はこのコンビ名、サザンオールスターズの楽曲『YARLEN SHUFFLE 〜子羊たちへのレクイエム〜』から取られているんです。

この曲、アルバム『さくら』(1998年)収録の隠れた名曲。ファンの中でも“通好み”として知られる一曲をあえてチョイスするあたりに、ただのミーハーではない、ヤーレンズの本気のサザン愛がにじみ出ています。

しかも、彼らの旧コンビ名は「パープーズ」。こちらもやはり、サザンの『我らパープー仲間』が元ネタ。もはや“サザン縛り”のネーミングとも言えるほど、徹底しています。

出会いの場は「サザン好きカラオケ会」!?

さらに驚きなのが、ヤーレンズが出会ったきっかけもサザンだったということ。

楢原さんが主催していた「サザン好きが集まるカラオケ会」に、出井さんが参加。お互いに当時はコンビ解散後で、“次の相方探し中”というタイミングだったとのこと。サザンの曲を熱唱する中で意気投合し、そこからコンビ結成へとつながっていったそうです。音楽の趣味が合うというのは、漫才のテンポや感性にも大きな影響を与えそうですよね。

舞台登場もサザン楽曲で!出囃子に“YARLEN SHUFFLE”

ヤーレンズのライブで注目してほしいのが、舞台に登場する際の出囃子(ではやし)。こちらにも、先ほど紹介した『YARLEN SHUFFLE 〜子羊たちへのレクイエム〜』が使用されています。

このマイナー曲を、自分たちのテーマのように使って登場する姿には、ただのオマージュ以上の覚悟と愛を感じざるを得ません。まさに“サザンとともに歩む芸人道”です。

サザン愛が生んだ“脱力系漫才”

ヤーレンズの漫才といえば、ガンガン叫んだり勢いで押すのではなく、ポンポンと柔らかく、時にシュールに展開される「脱力系」スタイル。実はこの芸風も、二人の「喉が弱い」という物理的な理由から自然と生まれたものなのだとか。

ですがその中にある、絶妙な間と音楽的リズム感には、サザン好きならではのセンスが光ります。楢原さんはギターの弾き語りも得意で、SNSではサザンの楽曲をカバーする投稿も。芸人でありながら、音楽に対するリスペクトが常に表現されているのが印象的です。

単独ライブのビジュアルがまさかの“サザンファースト”!?

そして、ファンの間で密かに話題になったのが、ヤーレンズの第1回単独ライブツアーのこのキービジュアル。

よく見ると、どこか見覚えのあるようなカラーリング……。
そう、これはサザンオールスターズのファーストアルバム『熱い胸さわぎ』(1978年)のジャケットをオマージュしたものなんです!(というかタイトルは一緒ですね)

真似しやすいようで実は難しい、あの“ゆるさ”と“ノスタルジー”を見事に再現。ヤーレンズの「笑い」とサザンの「音楽」、その両方を愛しているファンにとっては、思わずニヤリとしてしまう粋な演出でした。

まとめ|「サザン好き芸人」としてのヤーレンズの魅力

こうして改めて見てみると、ヤーレンズというコンビは単なる“音楽好き芸人”ではなく、サザンオールスターズの精神を体現する芸人とも言える存在です。前、出会い、ネタ、出囃子、そしてビジュアルまでもがサザン愛で貫かれている——そんな芸人、他にいるでしょうか?

今後、サザンとのコラボ企画が実現する日もそう遠くないかもしれません。サザンファンも、M-1で彼らを知った人も、ぜひ“音楽のようにリズムを刻むヤーレンズの漫才”に注目してみてください!

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